HGシナンジュは濃い赤と金装飾のコントラストが魅力です。まずは下地で色の土台を整え、赤の濃度と光沢の方向を早めに決めると迷いが減ります。金や黒の補色関係は派手さに直結するため、塗る順序とマスキングの段取りを小さく分けると破綻が起きにくいです。質感は写真映えと実物感のバランスをとり、強い反射は限定的に使うと密度が上がります。作業時間は「準備・赤・金・黒・仕上げ」の配分を意識し、乾燥待ちを次工程の見直しに充てると効率的です!
- 赤は中間層を厚く保ち、光で乗せる設計が目安です。
- 金は粒子の粗さを抑え、段差沿いで面を締めます。
- 黒は半光沢寄りで面の切り替えを明確にします。
- 白ラインは薄吹きで透けを活かすと自然です。
- クリアは段階的に重ね、磨きは最小限に留めます。
HG シナンジュの塗装を赤と金で整える|初学者ガイド
最初に決めるべきは赤の方向性です。深いワイン寄りか、鮮やかなクリムゾン寄りかで、必要な下地とクリアの選択が変わります。赤は隠ぺい力が中程度なので、中間層の均質さが仕上がりを左右します。金は線の輪郭を強めますが、粒子が粗いと面が荒れて見えるため、吹き方と重ね順で整える考え方が安定です。ここを決めてから黒関節の質感や白ラインの彩度を合わせると、全体の視線誘導が自然に決まります。
下地の方向性と赤の乗せ方
赤を深く見せたいときは、中間に落ち着いた下地を挟み、表層で彩度を補います。鮮やかさを優先する場合は、下地を明るめにして薄い赤を重ね、光で明度を稼ぐ流れが扱いやすいです。どちらの方向でも中間層のムラを抑えると、後段の金やデカールが落ち着きます。
金ラインと段差モールドの生かし方
金は段差の頂点で光りやすく、わずかな厚みでも存在感が出ます。面を粗らせないために、薄い重ねで輪郭を確かめてから本吹きに移ると、境界のにじみを避けやすいです。最後のタッチで陰側にほんの少し濃度を寄せると、立体が引き締まります。
黒関節と外装赤のコントラスト
黒は半光沢寄りに寄せると、赤の光沢が強すぎてもバランスが崩れにくいです。軸や保持部は強い溶剤を避け、塗膜の柔らかい段階で組むより、十分に乾かしてから圧をかけると白化の不安が減ります。
白ラインと補色の調整
白は透けやすいので、面で隠そうとせず薄吹きを重ねて線の明度を作ります。赤との対比が強く出た場合は、わずかなグレーを混ぜると塊感に寄せられます。写真撮影を挟み、光源の違いで見え方を確認すると安心です!
デカールとクリアの整合
デカールは赤の彩度をわずかに下げるため、クリアの層で持ち上げる前提にしておくと仕上がりが整います。段差の段階で軽く均し、艶の方向を最後に合わせると、面の連続性が自然につながります。
深み重視=下地暗め+薄赤層重ね/鮮やか重視=下地明るめ+透明感。
細粒=面が滑らか/粗粒=点光が強い。段差部は細粒が馴染みます。
Q. 金が浮くのが不安?
A. 段差上だけ薄く乗せ、面は赤を優先すると一体感が保てます。
Q. 赤が暗く沈む?
A. 中間層のムラを整え、上層を薄く増やすと彩度が戻りやすいです。
下地と表面処理:サフの選択と傷のコントロール
下地は色だけでなく平滑さも管理します。細かな傷が残ると、赤の層で拡大して見えやすくなるため、初期の研磨で方向性を決めるのが効率的です。サフは隠ぺいと研ぎ出しのバランスで選ぶと、後段の塗りの安定が増します。ここでの粘りが最終の艶に直結します。
研磨番手の流れと面の読み方
粗い番手で形を整えたら、中番手で傷の方向をそろえ、仕上げ番手で平滑に寄せます。曲面は縦横の交差で均し、面の歪みを早めに見つけると後戻りが減ります。指先の引っかかりと反射の乱れで判断すると精度が上がります。
サフの厚みと乾燥管理
厚塗りは傷を埋めますが、乾燥に時間がかかります。薄く複数回に分け、研いで再び薄く重ねる流れが面を安定させます。色は赤の方向に合わせ、暗めで深み、明るめで鮮やかさを狙うとわかりやすいです。
段差と合わせ目の処理
合わせ目は「消す」か「線として活かす」かを先に決めると、パネルラインの整合が取りやすくなります。消す場合は盛ってから寝かせ、活かす場合は細い溝を通しておくと、後のスミ入れが通りやすいです。
- H)手順ステップ:粗整形→中研ぎ→サフ1回目→点検→サフ2回目→仕上げ研磨。
- 点検では斜光を当て、凹凸の影を見て判断します。
- 乾燥は気温と湿度で変わるため、指触乾燥後も短い待ちを挟むと安定です。
- J)ミニチェックリスト:面の反射/傷の方向/段差の整合/指触乾燥の確認/粉残りの除去。
平滑=指先の引っかかり無し/均一=反射が帯で流れる/段差=輪郭が連続。
赤の塗り分けと光沢設計:重ね順と厚みの配分
赤は光の扱いで印象が変わります。層を積んで深みを出すか、薄くして透明感を優先するかで、吹き方や乾燥の置き方が異なります。厚みを中間で受け止め、上層を薄く保つと、光が表層で均一に回りやすくなります。ここで焦らず薄く重ねる姿勢が、後の磨きの最小化につながります。
中間層の役割とにじみの抑制
中間層は色の骨格です。ここでムラが出ると、いくら上層で整えてもわずかな濃淡が残ります。広い面は塵を避け、トリガーを短く切って帯で重ねると、面の流れが途切れにくいです。
透明感を残す薄吹きの管理
透明感を重視する場合、下地を活かしつつ上層で光沢を持たせます。薄い帯で重ね、乾燥を挟みながら均一に寄せると、面が軽く見える一方で色の深さも確保できます。
パーツごとの順序と待ち時間
外装の大きい面から始め、小物は後段で整える流れが手戻りを減らします。待ち時間は他パーツの下準備に回し、乾燥の間隔を均一に保つと層の詰まりを避けられます。
- B)有序リスト:中間層を整える→薄吹きで彩度→帯で均一→乾燥→点検→必要箇所のみ追い塗り。
- 帯の重ねは同じ方向を二度続けず、交差で均一化します。
- 乾燥後に光を斜めから当て、粗れを見つけたら早めに微修正します。
- G)ミニ統計:厚吹き1回より薄吹き2〜3回の方がムラ率が下がる傾向。待ち時間の均一化で仕上がりの再現性が上がります。
厚く一気に乗せて垂れる→帯を短く切り、交差で薄く重ねると安定します。
塵で点が残る→待ち時間に埃取りをはさみ、最後に軽い帯でならすと目立ちにくいです。
乾燥不足で触って跡が付く→指触乾燥後にさらに短い待ちを置くと痕が残りにくいです。
金・黒・白のアクセント設計:粒子・艶・ラインの整合
アクセントは派手さと品の分かれ目です。金は細粒で段差に沿わせ、黒は半光沢寄りで締め、白は薄吹きで明度だけを乗せると、赤の面が主役のまま密度が増します。順序を誤るとマスキングの手間が増えるため、段取りを先に固めると作業が軽くなります。
金の粒子感と吹き方
金は粒感が目立ちやすいので、細粒で斑を避け、段差の頂点だけを狙うように周辺へ薄く逃がすと自然です。面を塗り潰さず、線の幅を一定に保つと上品にまとまります。
黒の半光沢で外装を締める
黒は光を吸う役目を持たせると、赤の反射が活きます。半光沢を基準に、関節や内部側を中心に配置すると、目線の停滞が減って写真でも読みやすくなります。
白ラインの透けと段差越え
白は透けが自然です。段差越えのラインは、下に薄いグレーを先に敷くと、上の白が少ない回数で発色します。角で絵の具が溜まらないよう、薄く多回で解像感を保ちます。
| 色 | 基準艶 | 狙う位置 | 失敗の芽 |
|---|---|---|---|
| 金 | 光沢寄り | 段差の頂点と縁 | 粒の粗さ/にじみ |
| 黒 | 半光沢 | 関節/内部側 | 艶の過多で主張過剰 |
| 白 | 半光沢〜艶消し | 段差越えライン | 厚塗りで段差強調 |
- L)ミニ用語集:細粒メタリック
- 微細な金属粒子。面が滑らかに見えやすく、段差の縁で上品に光ります。
- ラインの透け
- 下地の明度や色がわずかに残る状態。薄吹きの回数で調整します。
- 半光沢
- 光をほどよく散らす艶。外装の赤を引き立てる黒の基準に向きます。
マスキング戦略とメタリック管理:段取りで失敗を減らす
マスキングは順序で仕上がりが変わります。赤→金→白の流れを基本に、黒は別工程でまとめると剥がしの手数が減ります。メタリックは粒子が動きやすいので、吹き口の距離と角度を一定に保つと、面の表情が安定します。段取りを細かく分け、面ごとに目的を一つに絞ると、やり直しの時間が減ります。
段差と曲面のマスキング
曲面は細切りのテープを重ね、最終の一周を新しい端で押さえるとにじみが抑えられます。段差越えは薄く斜めから吹き、境界を越える量を少なく保つと縁の膨らみが目立ちにくいです。
メタリックの粒子向きと帯
メタリックは帯で方向を変えると粒の向きが混ざり、面のムラが見えにくくなります。強い反射を狙う箇所だけ同方向を続け、他は交差で整えると自然です。
剥がしのタイミングと傷の回避
塗膜が生乾きの段階で剥がすと、縁のささくれを避けやすいです。完全乾燥後はナイフで軽く起こし、引き上げる方向を一定にすると、線が乱れにくくなります。
- C)無序リスト:細切り→重ね→新端で押さえる/斜め薄吹き/交差帯で均一/生乾き剥がし。
生乾き=縁がきれい/完全乾燥=安全だが切れ目が必要。
薄手=曲面に追従/厚手=直線の保持。使い分けが効きます。
テープは一枚で決めようとせず、曲面は細片のパズルで組むと境界が穏やかに落ち着く実感があります。剥がす方向を毎回同じにすると、線の乱れが抑えられます。
HG シナンジュ 塗装の仕上げ:クリアと磨き、艶の合わせ方
仕上げは艶の整合です。赤は光沢寄り、黒は半光沢、金は光の通り道を限定して面を締める設計にすると、重さと華やかさのバランスが取れます。クリアは層を重ねてデカールの段差を落とし、必要最小限の磨きで反射をコントロールします。過度な鏡面は写真映えしますが、実物感が遠ざかる場合があるため、目的に応じて落とし所を決めると迷いにくいです。
クリアの重ね方と段差の均し
デカール後は軽く定着させ、段差が見えなくなるまで薄く重ねます。重ねの間に点検を挟み、光の帯で段差が消えたら止める判断が目安です。厚塗りは黄変の芽にもなるため、必要量を見極めます。
磨きの範囲と道具
磨きは「整えるための最小限」に留め、角や段差の直上は避けます。粗い番手から急に細かく飛ばず、順に落ち着かせると面が波打ちにくいです。布は目の細かいものを使い、圧ではなく回数で整えると安全です。
艶の合わせと撮影確認
艶は全体で一つに決めるより、面単位で役割を分けると情報量が増えます。撮影で白飛びや写り込みを確認し、気になる箇所だけ艶を落として再撮すると、質感の差が整理されます。
- H)手順ステップ:デカール定着→薄クリア重ね→段差点検→必要部のみ追加→最小磨き→艶調整。
- 反射が強い箇所は周辺だけ艶を下げると目線が落ち着きます。
- 磨き後は埃取りと指紋除去を短時間で挟むと再汚れを防げます。
Q. クリアで金が沈む?
A. 薄く段階的に。粒が寝る前に止めると輝きが残ります。
Q. 鏡面にしすぎた?
A. 半光沢を上から薄く重ね、磨きを局所に留めると自然に戻ります。
- J)ミニチェックリスト:段差消失/艶の役割分担/磨きの範囲/白飛び確認/指紋除去。
まとめ
HGシナンジュの塗装は、下地と赤の設計、金と黒と白の役割、マスキングとクリアの段取りを一本の流れにまとめると安定します。赤は中間層で骨格を作り、金は段差で控えめに光らせ、黒は半光沢で外装を締めると密度が出ます。マスキングは細片の組み合わせと生乾き剥がしを軸に、クリアは薄い段階で止める判断を持つと表情が崩れにくいです。最後は写真確認で艶を合わせ、最小の磨きで反射を整えると、華やかさと実物感の両立に近づきます。

